リウマチで40年お悩みのお客様
福岡県大野城市のコバ靴店です。
今日はリウマチで長年お悩みのお客様が来店されました。
特に
・浮き指やアーチの低下によって足幅が広がり
大きな靴しか履けない。
・骨配置の変動による指の付け根の底の局所的な痛み
が特に強いお悩みだそうです。
40年前からリウマチによる変化を感じ、
ここ5年で特にその変化を大きく感じられたそうです。
5年前より主治医に靴の見直しを薦められ
外反母趾用やリウマチ用と書いてあるお求めやすい靴を
幾つも購入されたけど、合わないのでその都度捨ててこられ、
悩んでいる時に広告を見て来店頂きました。
早速お足を拝見。

リウマチの方に多いアーチ変形とそれに伴う浮き指。
浮き指に起因してそうなタコが見受けられますね。
左右大きな変化がありますが、特に左足の方が大きいですね。
横アーチが落ちると足の幅が広がります。
加齢による筋や靭帯の劣化、変形の影響などによって年々足幅が広くなり
その都度大きな靴を購入された。
という所でしょうか。
革を伸ばしやすい革靴であれば部分的に革を伸ばすことが出来るので
サイズ変更をすることなく済みそうです!
あと、
左の足長が23.6cm
右の足長が24.2cm
左右で1サイズ差がありますね。
大きな靴を履くと左足の踵がガバガバで動いてしまいそうですね。
これは中敷きの調整で整えると快適に履いて頂けそうです。
次に踵からのアングル

下腿とアキレス腱の走路と踵に注目して欲しいのですが
左足のアキレス腱~下腿の曲がりが大きく、
踵から内側に大きく倒れ込んでいるので
踵の外側へ肉があふれるように押されていますね。
この位置から見ても
左足の土踏まずは右足の土踏まずより下がっている
事が見受けられます。
上記のことより
踵から内側に倒れる
→ 指先(親指)は地面に付いて踏ん張っている
→ 外反母趾のような変形の原因
というのがまず想像出来ます。
次に、横アーチの著しい低下。
これによって指がより一層浮き、リウマチ特有の変化をしています。
しかし、この方は柔らかいお足をされていらっしゃいました。
指で動かすとお痛みなく普通に動くし、ある程度
元の形に近づくように徒手整復をしても問題はありませんでした。
まとめると
・リウマチによる変化
・左の踵の倒れに起因する変化とそれを代償する右足への負担
がお客様を苦しめる一端になっていると予想出来ます。
上記を踏まえ、このお客様には2つの事を薦めました。
1つめは
踵をしっかりと支える靴と中敷きが必要。
適切な靴は装具並みの安定感を足にもたらします。
また、中敷きは良い靴があって始めて効果がでます。
このお客様には足にあって、伸ばしやすい革質の靴と
特に左の踵の倒れを抑えるような中敷きが必要です。
タコが出来た部位を柔らかいクッションに差し替えるともっと
お痛みなく履いていただくことができそうですね!