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変形性膝関節症 を中敷で解決は難しい

福岡県大野城市のコバ靴店です!


最近、寒さが出てきましたね。

お店のドアを開けて接客や集客をしていますが、

夕方頃になると作業をする手に確かな冷たさを感じるようになりました。



寒くなると血行が悪くなり、関節痛を感じる方が

多くいらっしゃいます!



特に膝の痛みを訴える方が多いのですが

それもそのはず、



国内の変形性膝関節症の罹患者はおよそ1000万人

医療機関に行かれていない潜在的な人口だとなんと

3000万人に及ぶと云われています。



私が義肢装具士として病院で装具を採型し、製作する中でも

この病気は本当に多く、コルセットや中敷と並んで多かったように思います。



そこで今回は変形性膝関節症に注目してみました!

勿論、参考文献の多くは海外のものです。


何故国内ではないのか詳しくはこちらから





まずは、超簡単に変形性膝関節症の原因や要因を説明すると


・膝のクッション(関節軟骨や半月等)が減少、機能低下により衝撃が膝にかかって痛い

・体重が増えすぎて膝に負担が。。。


この2つが主な要因で


対処法としては


・大腿四頭筋を鍛えて膝の安定と下腿の生理的運動を促す(体重がかかった時に下腿が回旋する事で力を逃がす)

・膝にヒアルロン酸を注射しクッション性を持たせる

・装具によって対処

・薬を飲む

・手術


等があります。


私の経験上、変形性膝関節症

に対して装具で対処する際は2種類処方されました。



中敷と膝サポーターです


変形の度合いが少ない場合は中敷を

変形の度合いが大きい場合はサポーター

が医師により選ばれていました。


日本整形外科学会の変形性膝関節症のサイトでも紹介されていますね!



特に中敷はO脚対策と合わせて中敷の外側を高くする

外側ウェッジが非常に沢山処方されていました。




中敷で外側を高くして相対的に膝を内側に寄せてしまおう!

そうすれば膝の内側に係る力が減る!という考えですね。



しかし、足医療先進国の欧米では


膝OAに対して中敷や外側ウェッジは効果がない


というのが通説となっております。



日本人は膝の内側、欧米人は膝の外側に訴える事が多いようですが、

どちらにしても外側を高くする理論に賛成は難しいです。



静力学では良いかもしれませんが動力学でこれはあまり効果が無いように思います。

逆に足関節を傾かせる事の弊害の方が多く出てしまいます。

数多くの文献で散見する事が出来ました。



下の画像はその1部です。


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