外反母趾、扁平足を筋トレで解決は難しい簡単な理由
福岡県大野城市のコバ靴店です!
外反母趾や扁平足
原因の考え方は多岐に渡ります。
国内最高峰であろう日本整形外科学会では狭い靴を履くことで発生する。
っとありますが古代エジプトのミイラや靴を履かない民族からも発生報告があります。

欧米の足専門外来、足病医学の考えでは外反母趾や扁平足の原因は
距骨下関節の過回内だとあります。
外反母趾のお客様を見るとほとんどの方がこれに当てはまるので私もこの考えで日々接客しています。
そして、外反母趾や扁平足には筋トレを薦める治療院さんが多くいらっしゃいますし、検索すると運動などを薦める文章に沢山ヒットします!
そんなに皆が効果があるって言ってるのに未だに沢山の外反母趾や扁平足に悩む方が多いのも不思議ですよね?
個人的には筋トレや運動で距骨下関節の過回内は止められないと思っています。
では、何故この距骨の過回内を筋トレで止められないのでしょうか?
答えは簡単です。
それは、距骨が人体の中で唯一 筋肉が付着しない骨だからです!
つまり、距骨はどれだけ筋トレをしても
筋肉によって支える事が非常に難しいのです。だって付着していないから!
では、何によって安定を得ているのかというと
① 骨と骨の関節の形状による安定
② 靭帯による安定
③ 関節包による安定
距骨に関する靭帯は以下のように数は多いのでそれなりの安定は望めます
前側にある<距舟靭帯、前距踵靭帯>
後側にある<後距踵靭帯>
内側にある<前脛距靭帯、後脛距靭帯、内側距踵靭帯>
外側にある<前距腓靭帯、後距腓靭帯、外側距踵靭帯>

しかし、距骨の動きとして踵から着地時に 回内(内倒れ)し衝撃の吸収をします。
元々回内するように出来ているのでこれを完全に固定すると衝撃吸収が出来なかったり
蹴り出しの力が弱くなるのでおすすめは出来ません。
この動きは上記の9つの距骨を支える靭帯の動きで許容します。
靭帯によって動く骨っていう珍しい一面もあります!
しかし、基本的に靭帯は
・伸縮性がない
・毛細血管が通っていないので再生能力が低い(治りにくい)
という特徴があり、距骨を支える靭帯も
また、経年劣化を起こします。
使いすぎや、大きな負荷が掛かると
いわゆる靭帯が伸びた という状態になるのです。
高齢者に外反母趾や扁平足が多いのもこの
靭帯が伸びた 状態になりやすいので発生します。
では、どうするか・・・
必要なのは 靭帯の代わりに足を支える機構
そう考えると
・靴
・中敷き
・テーピング
・靴下
直接的や間接的に対応が出来るこれらが最も良さそうですね!